強盗被害に遭った民家を調べる捜査員=5日、飯田市千栄 |
5日午前3時ごろ、飯田市千栄、会社員女性(53)宅に覆面姿の男が侵入、女性にナイフを突きつけて現金12万円とキャッシュカードを奪い逃走した。飯田署は、このカードが市内の現金自動預払機(ATM)で使われたことをもとに同日午後6時すぎ、強盗などの疑いで同市鼎上山、無職森本龍司容疑者(39)を逮捕した。
逮捕容疑は、ナイフを持って女性宅に侵入、寝ていた女性を「金を出せ」などと脅し、現金と女性名義のキャッシュカード1枚を奪った疑い。同署の調べに対し容疑を認め、女性とは面識があったなどと供述しているという。同署は動機などを調べている。
同署によると、森本容疑者は布のような物で顔を覆って女性宅に押し入り、逃走後の午前9時20分ごろ、市内の大型店内のATMで奪ったカードを使おうとした。店内の防犯カメラに森本容疑者が写っており、同署が行方を捜したところ、市内の遊技場駐車場で見つけた。犯行に使ったナイフも、その際に持っていたという。
事件現場は天竜川の東側で、畑などの中に住宅が点在する山間部。近くの女性は「この辺りでこんな事件は初めて」と驚いていた。