大不評「涼宮ハルヒの憂鬱」 山本寛監督が「ユーチューブ」で謝罪
放送中の大人気アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」が、5話連続同じような内容になっていることについて、ネットで大バッシングが起こっている。そうした中、以前「ハルヒ」アニメ制作に関わっていた山本寛監督が今回の「ハルヒ」について「責任を感じています」と謝罪する動画が投稿動画サイト「ユーチューブ」にアップされ、これもネットで騒ぎになっている。
「ずっと待ってた新作がこんなありさま」「涼宮ハルヒの憂鬱」は過去にTV放送されたものを中心に2009年4月から放送を開始した。途中から新作が登場するのではないか、とファンは期待を膨らませていた。新作のタイトルは「笹の葉ラプソディ」が1話、6月から「エンドレスエイト」が始まった。しかしこの「エンドレスエイト」、現在まで5話放送されているが、異なるカットはあるのだが内容もあまり変わらないため、ネットで大バッシングされた。同アニメの公式ホームページで紹介されている「あらすじ」も全く一緒だった。
テレビを観たファンは、「なんで同じ話何回もやってんのw」と腹を立て、「ずっと待ってた新作がこんなありさまだ」とし、「ハルヒ」の人形を破壊しそれをネットで公開するファンまで現れた。「エンドレスエイト」は原作の文庫本「涼宮ハルヒの暴走」の7ページから85ページに書かれている。主人公の「ハルヒ」が高校生として夏休みを過ごすが、夏休み中に望んでいた出来事に遭遇できなかったため、「特殊能力」によって夏休みを1万5498回繰り返す(ループする)、という筋書きだ。
「ハルヒ」制作会社の京都アニメーションは、
「内容についてコメントすることはできませんし、(角川書店が主体になっている)制作委員会が窓口になっています」とだけ話している。そうした中、「ハルヒ」の制作に関わり、京アニをすでに退社した山本寛監督が今回の「ハルヒ」について謝罪する映像が「ユーチューブ」にアップされた。映像はアメリカのボルチモアで09年7月19日に開催されたアニメイベント「Otakon 2009」の模様で、山本監督はパネラーとして登場している。会場から「エンドレスエイトをいつまで作り続けるのか」と聞かれると、山本監督は、こういう質問が出るのは「覚悟していた」と話を切り出した。
「この場でお詫びしたいと思います。申し訳ない!」山本監督は1年以上前から「ハルヒ」がこのような展開になることを知っていたという。
「自己弁護するわけではありませんが、京アニにいたとき、このアイデアはありました。僕は反対をしました。2話が限度だろうと」すると会場から大きな拍手が起こった。ただし、山本監督はこのアニメが制作される前に退社。自分が退社しなければこんな展開にはならなかった可能性があり、責任を感じている、とし、
「制作委員会、SOS団(ハルヒのプロジェクト名)を代表して、この場でお詫びしたいと思います。申し訳ない!」と頭を下げ謝罪した。
この動画は09年7月21日までに4万回以上閲覧され、100近いコメントが付いている。
「ハルヒの監督はヤマカン以外には考えられない」「まあ、普通に考えれば2話が限度だよなぁ」
「彼が京アニを止められなかった事は残念に思いますが、彼が今できることは何もない」
などという内容だ。
京アニは今回の山本監督の謝罪について、
「当社とは一切関係のない人の話です」と話している。
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