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【千葉団地殺人】「逃げる」選択肢は? 次女の“行動”の理由をどうみる

2009.7.24 23:28

 仲田敬行容疑者と6日間の逃避行を共にした豊田智美さんについて、識者は「逃げることはできない心理状況にあっただろう」と口をそろえる。

 「犯罪被害者が犯人と時間を共有することで、犯人への迎合や同情、さらには好意を持つようになる『ストックホルム症候群』だったのではないか」とみるのは精神科医の影山任佐(じんすけ)・東工大教授(犯罪精神病理学)。

 「事件前の連れ回しが伏線ではないか」とする影山教授は「一度は警察に保護を求めたものの、問題は悪化した。頭の中には『逃げる』というプログラムがなくなったのだろう。そうなると、被害者は犯人が自然にふるまうことを望めば、相手の気持ちを先回りして自然な笑顔を浮かべる。はたからみれば旅を楽しむカップルに見えたかもしれない」と推測する。

 碓井真史・新潟青陵大大学院教授(社会心理学)は「ナイフを持っていないから、多くの人の周りを動いていたから逃げられた、というのは第三者の見方だ」と指摘。「母親が殺害されたという圧倒的な恐怖のなかでは、心が鎖に縛られたような状態になり、ぱっと助けを求めるようなことはできない。彼女がおとなしかったからこそ、犯人は危害を加えず、無事に助かったともいえる」と話した。

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