石川県珠洲市で行われた「アナログ放送終了リハーサル」の記念イベントで、地デジ完全移行まで残り2年をPRする各局のアナウンサーら=24日午前10時30分
総務省は24日午前、地上デジタル放送に完全移行する2011年7月24日まで残り2年となったことに合わせ、石川県珠洲市で、アナログ放送を一時的に止める「アナログ放送終了リハーサル」を国内で初めて実施した。
リハーサルは、午前10時から11時までの1時間。珠洲中継局からの通常のアナログ放送を休止し、デジタル対応していないテレビでは放送を見られなくなった。テレビ画面には代わりに「放送終了リハーサル実施中」というお知らせを表示した。
リハーサルはアナログ放送終了に伴うさまざまな課題を探ることが目的。自治体と連携した事前周知の手法やデジタル放送に対応してもらうためのサポート事業を検討する材料にするという。
珠洲市内の多目的ホールでは「記念イベント」が開かれた。ホールには12台のテレビを設置し、NHKと民放合わせて6チャンネルのアナログ、デジタル放送をそれぞれ流した。各局のアナウンサーらが午前9時59分からカウントダウン。10時になるとアナログ放送だけが青色の「お知らせ画面」に変わり、出席者らはその画面にくぎ付けになった。