日本ハムの練習着を着た湘南のチームメートに挟まれ、ファンから借りたユニホームに着替えた湘南・松本
「フレッシュ球宴、全ウ0-7全イ」(23日、札幌ド)
思わぬ形で湘南シーレックスと横浜の名をアピールした。松本が、5打数2安打1打点1盗塁の活躍で、優秀選手賞を獲得。ユニホームなどの用具類が届かないハプニングの中でも「このままでは『忘れてしまった』だけで終わるんで、野球で結果を出したかった」と振り返った。
前代未聞の事態だった。前日に横須賀を出発した荷物は、この日午前に札幌に到着するはずだった。だが、運送会社の手違いで未着に。ユニホームは、背番号なしの日本ハムの黒い練習用シャツを着用した。
野球道具も「(バットは)重さもメーカーも全く違う。(スパイクは)27・5センチをお願いしました」。グラブは日本ハム・稲葉のお古を借り、バットやスパイクも日本ハム選手の使い古しを使用した。
それでも結果を出し、お立ち台と表彰式には湘南のTシャツを着て堂々の登場。球場売店にも置いておらず、左翼席のファンから借りたのだ。「ファンの方に感謝します。(お礼に)使っていた手袋にサインして渡しました」。とんだアクシデントにもめげず、松本がプロ根性を示した。