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山口豪雨、特養周辺に避難勧告出ず 防府市「救助優先」

2009年7月24日5時34分

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 山口県防府市を襲った集中豪雨災害で、同市が死者・行方不明者計7人を出した特別養護老人ホーム「ライフケア高砂」のある同市真尾(まなお)南郷地区に対し、避難勧告を出さなかったことがわかった。市は「救援活動を優先させた」と説明しているが、同地区では二次災害の恐れがある中、住民が危険な状況に置かれ続けていたことになる。

 真尾南郷地区では、発生から3日目を迎えた23日になっても地表がぬかるんでいる状態で、二次災害が懸念される。しかし、避難勧告は今も出ていない。市は「入所者は他施設に移り、付近の住民も少ない。それに雨がやんだので勧告を出す必要はないと考えた」としている。

 この地区では21日正午すぎ、土石流が発生。ライフケア高砂に土砂が流れ込み、6人が死亡、1人が行方不明となったほか、付近一帯は泥の海で身動きも取れない状態になった。

 嘉村悦男副市長は21日午後に現場を視察し、同日午後3時ごろには携帯電話で、市災害対策本部に避難勧告や警戒情報などを迅速に出すように連絡したという。

 しかし、ライフケア高砂のある真尾南郷地区には、その後も、勧告も情報も出されなかった。一方で、すぐそばにある死者・行方不明者2人が出た真尾下郷地区には、午後5時20分に避難勧告が発令されていた。

 こうしたちぐはぐな対応について、嘉村副市長は「連絡が本部内で正確に伝わっていなかった。当日はその後も救援活動を最優先させた」と釈明している。

 山口県では24日、1時間に最大で30ミリの雨が予想されている。市災害対策本部では「近日中に雨が降り危険が予想される場合には、速やかに避難勧告を出せるようにしたい」としている。

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