(cache) 山口・防府市長ら、不在2時間 避難勧告遅れ一因か - 47NEWS(よんななニュース)
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  •  雨に備え行方不明者の捜索現場で土のうを積む消防団員=24日午前10時5分、山口県防府市

    山口・防府市長ら、不在2時間  避難勧告遅れ一因か

     山口県防府市で豪雨による土石流被害が起きた21日午後、市災害対策本部長を務める松浦正人市長と、同副本部長の嘉村悦男副市長が同時に別々の災害現場に出掛け、約2時間、2人とも対策本部のある市役所にいなかったことが24日、分かった。

     深刻な被害が出た同市真尾地区に市が避難勧告を発令したのは、土石流発生から約5時間後の21日午後5時20分。嘉村副市長は「(2人の不在で)発令の判断が遅れたということがあったかもしれない」とし、トップの不在が避難勧告遅れの一因になった可能性を示唆した。

     松浦市長も取材に対して事実関係を認め「現場が心配でいても立ってもいられなかった。トップ2人が本部を離れたのは反省材料だ」と述べた。

     市や両氏によると、嘉村副市長は21日午後3時半ごろから午後7時半ごろまで、死者が出た特別養護老人ホーム「ライフケア高砂」がある真尾地区などで救助活動を指揮した。一方、市役所にいた松浦市長も午後4時ごろ、同ホーム近くで家屋が倒壊したとの情報を聞き、視察に出掛けた。

     市長は遅くとも午後6時ごろには市役所に戻ったが、約2時間、2人が不在となっていた。

     嘉村副市長は「市長、副市長がいない場合、総務部長が対策本部を仕切る。出先から避難勧告を出すよう何度も本部に電話をした」と説明している。同市は今後、避難勧告が遅れた一連の経緯を詳しく検証する。

     松浦市長によると、視察先で自宅にいた住民に「なぜ避難しないのか」と尋ねたところ、住民が「避難勧告が出ていないからだ」と答え、市長自身が驚く場面もあった。

      【共同通信】
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