岡山放送局

2009年7月24日 13時55分更新

県内の景気「そろそろ底か」


岡山県商工会議所連合会が会員企業に行った調査で、先月までの3か月間の景気に対する見方は前回の調査よりもさらに悪化したものの、下げ幅はわずかにとどまり、商工会議所では「景気の悪化はそろそろ底に近づいているのではないか」との見方を示しています。

県商工会議所連合会は、県内の600あまりの会員企業を対象に、3か月ごとに景気に対する見方や先行きの見通しをたずねる調査を行っています。

それによりますと、4月から6月までの3か月間の景気について、1月から3月までに比べて「良くなった」と答えた企業の割合から「悪くなった」と答えた企業の割合を差し引いた指数は、マイナス49.8ポイントでした。

これは、平成10年に調査を始めてから過去最悪の数字で、去年10月から12月の3か月間以来、3期連続で過去最悪を更新しています。

一方で、前回の調査からの下げ幅は0.9ポイントに留まっているほか、企業の生産額や売上額についてたずねた指数が前回に比べてわずかに改善しているなど、下げ止まりの兆しも見られます。

岡山商工会議所の岡ざき彬会頭は、「非常に厳しい状態は続いているものの、そろそろ底に近づいていると言えるのではないか」と話しています。