新都議の任期初日となった23日、都議会各会派はそれぞれ総会を開き、幹事長などの新執行部を決定した。
第1党となった民主党(54議席)は、次期幹事長に現政策調査会長の大沢昇氏(3期)を選出した。政調会長には現総務会長の酒井大史氏(3期)、総務会長には山下太郎氏(3期)を起用すると発表した。任期は8月1日から1年間。
大沢氏は記者会見で、選挙公約で掲げた新銀行東京撤退と築地市場移転見直しについて、「新役員を構成して議論を煮詰めていきながら最優先課題として取り組む」と述べた。
10議席減らして第2党となった自民党(38議席)は同日総会を開き、次期幹事長に元政務調査会長の川井重勇氏(4期)を選出した。任期は8月1日から1年間。その他の役員は31日の総会で決定される。
川井氏は記者会見を行い、自公で過半数割れとなった都議会運営について「自民党として都民に対する責任は全く変わっていない。民主党も都民のことを第一義的に考えるだろうから、話し合いをしていく」と抱負を語った。
公明党(23議席)は、議員団長の木内良明氏(4期)、幹事長の中嶋義雄氏(4期)が留任。政務調査会長には東村邦浩氏(3期)を選出した。中嶋氏は「自民党との協力体制はこれまでと変わらない」と述べ、民主党に対しては「今後、都政の当事者としての立場で議論してもらいたい」と注文をつけた。
共産党(8議席)は、吉田信夫幹事長(4期)が留任し、さらに団長を兼務することが決まった。政策調査委員長に大山とも子氏(5期)を選んだ。民主党との協力について吉田幹事長は「都民の利益になるかどうかで判断する。相手の出方を待つのではなく、他会派に呼びかけて積極的に条例提案をしていきたい」と述べた。
また生活者ネットワーク(2議席)は、同日、無所属の星裕子氏(1期)を加えた3人で新会派「都議会生活者ネットワーク・みらい」を結成し、届け出た。新幹事長となった西崎光子氏(2期)は「市民の立場から、民主党と一緒にできる部分は連携したい」と語った。政務調査会長には星氏が就いた。【江畑佳明】
〔都内版〕
毎日新聞 2009年7月24日 地方版