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トヨタ、バッテリー開発分野で英Ilika社と提携強化

7月22日21時8分配信 サーチナ

 英国の技術ベンチャー企業IlikaTechnologies社(Ilika)とトヨタ自動車は、ハイブリッド自動車や電気自動車向け高性能バッテリー材の開発を加速させるべく、両社の提携関係を強化する。これは両社が進める提携プロジェクトの第1弾が成功したことを受けたもの。

 自動車業界にとって厳しい経済状況ではあるものの、トヨタは、中期計画であるグローバルビジョン2020「OpentheFrontiersofTomorrow(明日の世界を切り拓く)」を通じて、次世代自動車の革新に取り組んでいる。充電・放電のスピードが速く、高いエネルギー濃度を持つバッテリーの開発は、次世代のハイブリッド自動車や電気自動車にとって不可欠な技術のひとつ。新たなバッテリー材の開発は、バッテリー性能を飛躍的に改善させるための重要なポイントであり、この開発によって従来の自動車と同等の走行距離が実現できるとされている。

 トヨタは、この技術的な課題に取り組むべく、2008年2月からIlikaとの共同開発をスタートし、独自の技術を用いてバッテリー材の開発を進めてきた。そして、Ilikaとの第一弾プロジェクトが成功したことを受け、同プロジェクトの規模を倍増させることとした。

 Ilikaの最高経営責任者(CEO)のGraemePurdyは「過去12ヶ月のトヨタとの共同開発は示唆に富むものだった。トヨタが我々の技術に価値を見出し、新たな技術開発につなげてくれたことはとても嬉しい。」と振り返り、「世界No.1の自動車メーカーであるトヨタと共に、電気自動車の革新に向け、役割が果たせることを誇りに思う」と述べている。

 一方、トヨタの技術企画統括センター先端・先行技術戦略室の岡島氏は「Ilika社の技術は、最先端の技術開発でトヨタが直面していた課題の解決にとって不可欠なもの」とIlikaの技術を評価し、「第一弾のプロジェクトを通じて、Ilika社が革新的かつプロフェッショナルな企業体であることがわかりました。彼らの成果にとても満足しています。」とコメントした。【松岡由希子】(情報提供:エクール)

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最終更新:7月22日21時8分

サーチナ

 

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