死体遺棄:都内の不明男性と確認 埼玉・秩父で発見

2009年7月24日 11時39分 更新:7月24日 13時39分

 東京都板橋区大原町のアルバイト、中村隆志さん(25)が6月下旬から行方不明になっている事件で、埼玉県秩父市の沢で今月7日に見つかった身元不明の遺体が歯型などの鑑定の結果、中村さんと確認されたことが24日、分かった。警視庁と埼玉県警は、中村さんが何らかのトラブルに巻き込まれ、遺体を捨てられたとみて死体遺棄容疑で捜査を進める。

 中村さんの口座から現金を引き出すなど事件に関与したのは複数の男らとみられ、窃盗容疑で数人を確保している模様。

 埼玉県警によると、7日午後3時ごろ、秩父市吉田太田部の沢であおむけに倒れている男性の遺体を地元の森林組合の職員が発見した。下着しか身につけておらず、付近に他の衣服はなかった。靴は履いていなかったが足の裏は汚れておらず、車で近くまで運ばれて捨てられた可能性が高いという。左の背中に皮下出血の跡があったが目立った外傷はなく、司法解剖でも死因を特定できなかった。死後10日前後、経過していた。

 警視庁からの情報提供を受け埼玉県警が詳しく調べたところ、遺体の年齢や体格などの特徴が中村さんと似ていることが判明。県警が中村さんの歯型などを鑑定して身元の確認を進めていた。

 秋田県大館市に住む母親が6月下旬から中村さんと連絡を取れなくなったとして7月3日、警視庁に届け出た。家族は「トラブルは思い当たらない」と県警に話しているという。【佐々木洋、浅野翔太郎】

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