県立田辺中学・高校(田辺市)の新型インフルエンザの集団感染で、県は23日、新たに生徒24人の感染を確認したと発表した。重症者はない。同校の感染者は高校生50人、中学生2人、教師1人、保護者1人の計54人となった。また県立医大も、付属病院(和歌山市)で20歳代の女性看護師が新型インフルに感染したと発表。県内の医療機関従事者では初。自宅療養中という。
県などによると、他の生徒の遺伝子検査を複数実施中で、歯止めはかかっていない。同校は、和歌山大会で勝ち進む硬式野球部など一部の部活動を除き、学校活動を27日まで停止している。
女性看護師の濃厚接触者は、別の看護師5人と検査技師1人のほか家族や友人。技師ら6人はマスクを着用して通常勤務を続けているという。【最上聡、山下貴史】
毎日新聞 2009年7月24日 地方版