＜行方不明＞都内の２５歳会社員、６月から　警視庁が捜査

　東京都板橋区に住む会社員、中村隆志さん（２５）が６月下旬から行方不明になっていることが分かった。家族からの届け出を受け、警視庁捜査１課と志村署が調べたところ、中村さんの銀行口座から現金約２０万〜３０万円が引き出されていたことが判明。捜査１課は、中村さんが事件に巻き込まれた疑いが強いとみて捜査している。

　捜査関係者によると、中村さんはアパートで１人暮らし。東北地方に住む母親が６月下旬から中村さんと連絡が取れなくなったことを心配し、７月３日に警視庁に届け出た。同課が捜査を進めたところ、６月下旬ごろ、アパートの前に不審な車が長時間止まっているのを複数の住民が目撃していることが分かった。

　捜査幹部によると、中村さんは都内の物品販売会社に勤務。顧客などのデータ入力の仕事をしていたが、６月下旬から無断欠勤が続いているという。届け出る数日前、母親の携帯電話に中村さんの携帯電話からメールが届いたが、母親は「普段は書かないような、よそよそしい内容だった」と話しているという。捜査１課は「犯人が発覚を遅らせるために無事を装うメールを送った可能性がある」とみている。【佐々木洋、古関俊樹、神澤龍二】

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