2009年7月23日23時4分
羽田空港に着いた仲田敬行容疑者=23日午後10時39分、越田省吾撮影
■暴力原因で別れストーカー行為
千葉県警のこれまでの発表などによると、那覇市で保護された智美さんと、逮捕された仲田容疑者が交際を始めたのは今年1月から。インターネットの出会い系サイトで知り合い、横浜市内などで同居するようになったという。
仲田容疑者は3月から、同市の読売新聞販売所で働いていた。販売所関係者によると、性格はおとなしいが、仕事中に携帯メールに熱中することが多く、配達ミスは少なくなかった。販売所の借り上げアパートに智美さんらしき女性と暮らしていたという。
変化が起きたのは、5月中旬。配達中にバイクで事故を起こしてから仕事を休みがちになった。無断欠勤した6月23日、アパートから荷物がなくなっていた。
この時期、智美さんは仲田容疑者の暴力が原因で別れて千葉市花見川区の実家に戻っていたとみられ、頻繁なメール送信などのストーカー行為が始まったのは、このころからだ。
7月4日には、智美さんを自宅から車で連れ去る。捜査関係者によると、10日に愛知県豊田市内のコンビニエンスストアで智美さんが「千葉から男に連れ去られた」と110番通報した。愛知県警は智美さんを保護。車内からナイフが見つかったが、智美さんに処罰感情がなかったことなどから、愛知県警は智美さんに千葉県警への相談を助言するにとどめたという。
智美さんは11日、千葉北署へ相談。同署はストーカー規制法違反容疑で捜査を始めた。緊急通報装置を渡したり、団地の巡回を強めたりなどの対策をとったという。