「日本の戦争の記憶」主題に学会開催、韓日中台参加
敗戦から半世紀以上が経ったが、日本は未だに戦争の記憶から抜け出せずにおり、それは韓国や中国など他の東アジア諸国も同様だ。
東北亜歴史財団のナム・サング研究員は事前に配布した発言文で、「日本の靖国神社は国家に対する無条件の忠誠を最高の道徳と教える施設」だと主張した。靖国神社が編集して掲示した戦没者の遺書や手紙などを分析した上で、「靖国神社は戦没者が国と天皇、家族を守るための戦争で犠牲になったという方向に、あらゆる記憶を帰結させている。こうした記憶は現在の日本人に国と天皇に身を捧げるよう要求している」と述べた。また、合祀(ごうし)されている4万9000人の朝鮮・台湾出身者に対する記憶は見つけ難いと批判した。
一方、昌原大学の都珍淳(ド・ジンスン)教授は、学会開催地の鹿児島はアジア・太平洋戦争の際に「自殺特攻隊」として韓国人が動員された場所だと指摘。「鹿児島で韓国や中国との戦争・植民の痕跡を見つけるのは難しく、平和に対する記憶と記念の繰り返しばかりを目にする。これらが平和を生み出せず再び戦争を繰り返させる、戦争やまた別の『変奏』ではないのか、深刻に反省すべきだ」と述べた。
東北亜歴史財団は昨年から2012年までの5年間、「東北アジア平和ベルト」造成を目指して毎年国際学会を開催し、関連の遺跡や現場を調査する計画だ。