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近づく衆院選 公明8小選挙区の情勢<上>

公明新聞:2009年7月23日

 

 衆院選は8月18日(火)公示、同30日(日)投票の日程が確定し、事実上の選挙戦に突入した。公明党が完勝を期す8小選挙区の情勢を探った。


 東京12区
 北区全域、足立区西部

 太田、民と激突へ前回上回る拡大を

太田あきひろ 63 党代表          公明前=自民推薦
池内沙織   26 党区青年運動部長      共産新     
饗庭直道   42 党広報本部長              諸派新     

 公明前職の太田あきひろと民主の事実上の一騎打ちになる見通し。与野党対決の象徴区として、かつてない激戦が予想される。共産と諸派の新人も出馬予定。

 民主は、いまだ公認候補を発表していないが、「絶対に勝てる候補」の擁立を検討。与党党首との直接対決だけに、野党勢力を結集した総力戦で攻め込んでくるのは確実。

 政権選択が問われる中、全国屈指の注目選挙区となるのは間違いなく、投票率の上昇も見込まれる。当選ラインの大幅アップは避けられない情勢だ。

<北区>全域
<足立区西部>足立区入谷町、入谷1~9丁目、扇1~3丁目、興野1・2丁目、小台1・2丁目、加賀1・2丁目、江北1~7丁目、皿沼1~3丁目、鹿浜1~8丁目、新田1~3丁目、椿1・2丁目、舎人公園、舎人町、舎人1~6丁目、西新井栄町3丁目、西新井本町1~5丁目、堀之内1・2丁目、宮城1・2丁目、本木北町、本木西町、本木東町、本木南町、本木1・2丁目、谷在家2・3丁目

 
 神奈川6区
 横浜市(保土ケ谷区、旭区)

 上田、民主と激突。圧倒的拡大が急務

上田いさむ  51 党広報委員長 公明前=自民推薦
池田元久   68 党県連副代表 民主前     
藤井美登里 53 党県常任委員 共産新     
寺島博也   47 政党役員    諸派新     


 公明前職の上田いさむは、過去3回の選挙戦で激闘を展開してきた民主・池田と事実上の一騎打ちに。

 民主・池田は、公明攻撃の急先鋒で、批判を日増しに激化。前回(2005年)、前々回(03年)と選挙区で敗れ比例区で這い上がっただけに、選挙区での議席奪還に躍起だ。

 公明の上田は、民主・池田に惜敗した00年の悔しさをバネに勝利の歴史を刻んできたが、民主に追い風が吹く中、今回ほど厳しい情勢はない。

 大阪3区
 大阪市(大正区、住之江区、住吉区、西成区)

 民主先行。たばた、逆転へ猛拡大急げ

たばた正広  69 党衆院議員団会長 公明前=自民推薦
中島正純  40 元警察官        民主新     
千葉孝子  63 党地区常任委員   共産新     
森悦宏    42 党支部長        諸派新     

 先頭を走る民主新を、公明前職・たばた正広が追う超激戦区。共産新がこれに続く。

 元警察官でタレントの民主・中島は出馬表明から10カ月間、労組や府・市会議員らと連携した地域回りで支持層を固める。民主の風に乗り、無党派層への浸透も圧倒的だ。

 共産・千葉は3区内の地方議員数が一昨年の統一選で倍増。街宣活動を活発に行い、さらに勢いを増す。反与党の逆風を受けるたばたは、民主との差を縮められず、極めて厳しい局面に。

 大阪5区
 大阪市(此花区、西淀川区、淀川区、東淀川区)

 谷口は重大局面、民主打破へ猛攻を

谷口隆義 60 元総務副大臣 公明前=自民推薦
稲見哲男 61 元大阪市職員 民主元     
姫野浄   73 元党市議団長 共産新     
柳武    37 元議員秘書   諸派新     

 他党を圧倒する基礎票に乗る民主元・稲見が優位に立ち、公明前職・谷口隆義が追う展開に。共産新・姫野が続く。

 稲見は出身の大阪市職労を中心に大動員された労組の豊富な活動量に支えられ、無党派層へ急速に浸透。党幹部の相次ぐ来援を得て保守層にも食い込み、大幅得票増は確実な勢い。

 姫野は市議10期と市長選2度出馬の高い知名度を生かし、支持層拡大を図る。公明の谷口は保守層を民主に奪われ、かつてない劣勢に。

 (1)主な予定候補の一覧は、氏名、年齢、肩書、所属党派、前元新の順(2)年齢は投票日(8月30日)現在(3)文中敬称略。

近づく衆院選 公明8小選挙区の情勢<下>

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