なにわ筋新線積極的に検討…近畿運輸局長

　１４日付で就任した近畿運輸局の原喜信局長（５３）＝写真＝が２３日、記者会見し、ＪＲ大阪駅〜関西空港を３０分台で結ぶ鉄道新線「なにわ筋線」の事業化に向けて積極的な検討を進める姿勢を示した。原局長は、事業化に向けた検討会が従来の２ルートに加えて新たに南海のなんば駅ルートも検討対象としたことについて、「（これまで）全く調査していない。地下の埋設物などについて勉強し、腰を据えた検討を進めたい」と語った。

　また、ＪＲ福知山線脱線事故について「発生から４年たつが、運輸における安全確保は最重要課題だと考えている」と強調した。さらに、鉄道会社が安全管理規定を国に届け出る「運輸安全マネジメント評価制度」が開始から３年が経過したことに関連して、「このような事故を起こさないように安全行政を一から考えていく」と述べた。