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アリコの顧客情報11万人分流出か、不正使用1000件

7月23日16時25分配信 読売新聞

 外資系生命保険のアリコジャパンは23日、顧客のクレジットカード情報が外部に流出し、不正使用されている可能性が極めて高いと発表した。

 クレジットカードを使って保険料を支払っている契約者11万人分の顧客情報が流出した恐れがあるという。アリコには、クレジットカード会社から不正使用の可能性が高いと思われる約1000件が照会されている。アリコは特別対策本部を設置して調査を進めるとともに、契約者に注意を呼びかけている。

 アリコジャパンによると、今月初めから契約者が保有するクレジットカードの情報を不正に使ってインターネット経由で家電を買った事例などが確認された。19日に警視庁にも相談しているが、「流出した情報の内容、流出経路などは現時点では全くわからない」(広報)という。被害額や被害件数も判明していない。

 いずれのカード保有者もアリコの保険料をカードで支払っていた。複数のクレジットカード会社が今月14日以降、アリコに照会し、カード情報が流出した可能性があることをアリコが把握したという。ただ、不正使用額は、カード保有者に請求される前にカード会社側が気付き、カード保有者の金銭的被害は現段階では確認されていないという。

 アリコによると、情報が流出した可能性が高い顧客は〈1〉2002年7月〜08年5月に通信販売でアリコの生命保険に加入〈2〉保険料支払いにクレジットカードを利用〈3〉保険の証券番号の下1ケタが「2」または「3」−−のすべてに該当する契約者で、契約件数約718万件のうちの約11万人分にあたるという。対象者は今後増える恐れもある。

 金融庁の三国谷勝範長官は23日の記者会見で、「問題があれば監督上の対応を行う」と述べ、行政処分を検討する考えを示した。

最終更新:7月23日20時58分

読売新聞

 

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