5年間に13の大学に8250億ウォン(約616億円)の財源が投入されるWCU事業が始まりからがたついている。初の新入生募集で大量の定員割れを起こしているのだ。「ブレーンコリア21」事業に続き先端分野の国際競争力を高めるため教育科学技術部が今年施行したWCU事業には、ノーベル賞受賞者をはじめ338人の海外の碩学が投入される。しかし21日現在WCUの26学科・専攻は年間定員934人のうち296人が登録するにとどまっている。定員の3分の1にも満たない。1学期より2学期の補充率は低いが期待には届かない水準だ。
ソウル大学は募集単位7カ所すべて志願者数が定員を下回り、平均競争率も0.3対1にとどまった。延世(ヨンセ)大学、成均館(ソンギュングァン)大学、建国(コングク)大学なども定員よりも志願者が少なかった。
◆専攻差別化が不十分=教育科学技術部のパク・ジュホ学術振興課長は、「学部卒業生が少ない2学期に新入生を募集したため定員割れとなった。来年1学期から新入生を満たせるだろう」と話す。しかし教育科学技術部が碩学誘致にばかり汲々とし、奨学金や専攻差別化など学生誘致策をおろそかにし学生らが背を向けているとの指摘も出ている。高麗(コリョ)大学工学部の教授は、「プログラムをしっかりと知らせもせず急いで新入生を募集したため定員割れが起きた。学生誘因策がなければ来年も定員割れになりかねない」と指摘する。26の専攻が将来が不確実な新生分野である上、奨学金が出たブレーンコリア21事業と違いメリットがなければ学生は避けるだろうという説明だ。実際、今年13の大学に支援した915億ウォンはすべて教授の研究・施設投資費だ。
言葉だけの「世界水準研究大学」育成…準備不足で定員割れ(2)
【今日のイチオシ記事】
・ 「金正雲誤報写真」をテレビ朝日に提供したのは・・・
・ 韓国産ハイブリッド車の登場でトヨタコリアは満面笑顔
・ 李大統領「国力に相応しい国家ブランド育てるべき」
・ 米国務相「北、非核化なら関係正常化進める意向」
・ 不況・失業でストレスか、喫煙する男性増える
・ ワインと日本酒、おいしい「ウィンウィン」マーケティング