【ソウル大澤文護】韓国の金大中(キム・デジュン)元大統領が肺炎のため入院中のソウル市の延世大学付属セブランス病院は23日、元大統領が「肺塞栓(そくせん)症」を起こしたため、集中治療室に移し、人工呼吸器をつけたと明らかにした。
病院によると、元大統領は同日午前7時(日本時間同)ごろ症状が悪化して集中治療室に移ったが、その後、呼吸や脈拍は回復しつつあるという。
聯合ニュースによると、肺塞栓症は体の中にできた血栓が肺の血管に移動して血流をふさぐ症状で、呼吸困難を引き起こす。
元大統領は16日にも呼吸困難のため集中治療室に移り、人工呼吸器をつけて治療を受けた。主治医団はその後、症状が良くなったと判断し、19日に人工呼吸器を外し、22日午後、元大統領を一般病室に戻したばかりだった。
毎日新聞 2009年7月23日 19時24分