【世日クラブ】
教育基本法に愛国心を
世日クラブで上杉千年氏
世日クラブで講演する上杉千年氏=22日夕、東京・新宿の日本青年会館
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世日クラブ(会長=杉本儀一・杉本興業株式会社代表取締役会長)の第五十四回「明日の世界と日本を考える講演会」が二十二日、東京・新宿の日本青年会館で行われ、歴史教科書研究家・上杉千年氏(元岐阜県立高山高校教諭)が「歴史教科書と愛国心―教育基本法改正への視点」と題して講演した。
上杉氏は南京大虐殺に関する歴史教科書の記述について、根拠のない個人的な日記がそのまま引用されていると指摘し、正確な表現、数値に変更するよう訴えた。
また、第二次世界大戦当時、リトアニア国駐在領事代理だった杉原千畝氏が約六千人のユダヤ難民に日本通過ビザを発給したことについて触れ、「日本の立場をゼロからプラスに引き上げてくれた」と評価。現行教科書の自虐的な歴史のとらえ方に疑問を投げ掛けた。
教育基本法改正問題については「愛国心がない限り、教育基本法を改正しても意味がない」とした上で、改正案として、前文に「伝統の尊重」「愛国心の育成」などを盛り込むことを提言。第一条には「人格の完成」ではなく「人格の向上」との表記を、第九条には「宗教教育の重視」「伝統的習俗の尊重」との文言を加えるべきだと強調した。
講演に先立ち、世日クラブ総会は役員選出を行い、会長に杉本氏、副会長に近藤譲・潟Xギタ社長、監査役に高橋正二・明治薬科大学元理事長が新たに就任した。杉本会長は「故秋山利郎会長の遺志を継いでいきたい」と語った。
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