大分のニュース

心癒やす音色 法華院温泉山荘コンサート

[2009年07月23日 14:41]

法華院温泉山荘で熱唱するブルースシンガーの新井英一さん(右)=20日午後、竹田市久住町

 標高約1300メートルの高地で開催されているコンサートがある。会場は、くじゅう連山の中ほどにある坊ガツルに面していて、山登りの拠点や“オアシス”として知られる法華院温泉山荘(竹田市久住町)。登山道を1時間半~2時間ほど歩かなければならないが、「清澄な空気の中で聞く演奏は格別」という。

 コンサートは、山荘を経営する弘蔵岳久(ひろくらたけひさ)さん(47)が「利用者に楽しんでもらおう」と7年前に始めた。以来、年に数回のペースで開催。演奏者と楽器だけは山荘の車で運んでいる。
 会場は約100人を収容できる食堂。聴衆は山荘で宿泊するので、心ゆくまで音楽を楽しむことができる。2007年5月、くじゅうの四季などを織り込んだ「坊がつる賛歌」を歌った芹洋子さんのコンサートには約160人が訪れた。
 今月20日には、ブルースシンガー新井英一さん(59)のコンサートを開催した。新井さんは、父親の出身地・韓国を訪ねるなどして自らのルーツを歌った「清河への道」で知られる。
 当日は、「山荘の雨量計が1時間に90ミリを記録する豪雨だった」(弘蔵さん)が、地元をはじめ秋田や長野、東京などから約60人が登山道を登って山荘に集まった。
 コンサートを企画した大分市の乙女敏子さん(61)=看護師=は「素晴らしいこの場所で新井さんに歌ってほしかった。くじゅう発の文化が生まれそう」と興奮気味。新井さんは「土砂降りの中を来てくれた人たちの気持ちに応えようと、力が入った。雷鳴も響いたが記憶に残るライブになった」と満足していた。
 弘蔵さんは「歌手が特別な感情で歌える場所だと思う。歌い手と聞き手の距離が近いのも魅力の一つ。今後もコンサートを計画し、多くの人に楽しんでもらいたい」と話している。

 <ポイント>
 法華院温泉山荘 国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約に登録された坊ガツルのすぐ近くにある。コンサートのスケジュールは山荘のホームページ(http://www.hokkein.co.jp)で紹介している。

県内過去のニュース

7月23日

7月22日

7月21日

7月20日

7月19日

7月18日

7月17日

7月16日

7月15日

7月14日

7月13日

7月12日

7月11日

7月10日

7月09日

7月08日

7月07日

7月06日

7月05日

7月04日

7月03日

7月02日

7月01日

6月30日

6月29日

6月28日

6月27日

6月26日

6月25日

6月24日

6月23日

  • 大分の音楽ポータルサイト「Dive!」

[PR]FX

※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA