現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 特集
  4. 首相ぶら下がり
  5. 記事

「(東国原氏発言)端から否定はしない」14日の首相

2009年7月14日20時54分

 【内閣不信任、問責決議】

 ――きょう、衆院で内閣不信任案が否決され、参院で総理の問責決議が可決された。それぞれ、総理の受けとめを。

 「まず、衆議院の不信任案につきましては、333票という票を頂いて、自由民主党の中から見ますと、(海外出張中の)福田(康夫)先生はじめ、来られない事情の方以外、ほとんど、もれなくということになったというのは、私ども、私としては、大変ありがたいと思っております。あの、いろいろ、みなさん、ご意見があるんでしょうが、内閣一致して、政府与党一致、一体となったということだと思いますんで、大変ありがたいと思っています。問責につきましては、参議院において、麻生太郎総理大臣に対しての問責だったということだと思いますんで、その点については、私ども、私自身としては、真摯(しんし)に受け止めております。もう一点、やっぱり、北朝鮮の貨物に関するこの法律というものが、これは日本の隣の国が、核実験を2回行って、日本に到達できるミサイルを何回となく発射する、こういった状況に関して、世界中がこれに対して国連で決議1874出してやっている最中。日本が、一番影響受ける日本、その日本が、それに対応できないというようなのでは、これは国際社会に対していかがなものかと、私は強くそう思っていますんで、その意味では、この法案というのは、遮二無二、通していただきたいなと、私自身は率直にそう思っております。従って、これが審議できないというような状況が、参議院でつくられるというのはいかがなものか、私自身は率直にその点では甚だ不満です」

 【古賀選対委員長辞意】

 ――いま、(自民党の)細田幹事長と会っていたと思うが、古賀選対委員長が、都議選の敗北、地方選の敗北の責任を取ってという形で辞意を表明した。

 「詳しく古賀先生の話を聞いていませんけれども、地方選挙の一連の結果についての責任を、というんであれば、これは選対委員長一人でとるものではなくて、全体として、党全体として、受け止めなければならない大事な点だと思っておりますんで、私として、そのような話が幹事長からありましたけれども、私として、それを、なに、辞表? を受理するというつもりはありません。そう伝えて、慰留するように言いました」

 ――関連して、古賀さんは、東国原(宮崎県)知事の擁立の責任についても総務会で言及しているが、総理は出馬の要請をしたことについては失敗だったと考えか。

 「いえ。私はいろいろ、いろいろな、少なくとも、政治、行政のうえで、まあ、知事といえば、行政の長でありますけども、政治家という前提で、タレントというような意識より、政治家として、少なくとも、宮崎県のイメージを、あれだけ上げんのに成功した知事というのは、これまでいなかったというのは、はっきりしていると思いますね。その意味で、一人の候補者として抱えるということに関して、私自身は、いろいろな候補者を擁立して考える選対委員長としての仕事だと思いますけども、その対応が、相手方の対応に対して、いろいろ、ご意見があるのは知ってますけども、私自身は、国会議員で出る以上、みな、総裁を目指したいというお気持ちがないわけではないと思いますんで、それを一概にして、端から否定するというつもりはありません」

 【地方選挙の総括】

 ――関連してだが、自民党内、閣僚からも、地方選挙敗北の総括を求める声がある。両院議員総会の開催を含め、総理はこの件について、けじめをつけた方が良いと考えか。

 「あのー、この点については、きょう、(自民党)代議士会で、ご質問というか、ご意見がありました。その前に、私の方から、この種の話は聞いている、聞いておりましたんで、幹事長に対して、一連の話というのは、どういう形でやるかというのは、私にはよくわかりませんので、そういった意味では、どういう総括の仕方があるのか、幹事長にそこのところは検討するようにという指示は出したところです」

 【核密約】

 ――話題は変わるが、核持ち込みに関する日米間の密約に関して、いま、新聞紙上でも、元事務次官の一部が、実名で密約があったと証言している状況があり、政府と見解が全く違う状況になっている。そういった状況というのは、国民にとって、非常にわかりにくい状況。総理はかつてから、外交・安全保障に関しては、責任を持って、きっちりやるべきだというふうに言っているが、そういった観点から、もう一度、調査を行う考えとか、される考えはないか。

 「密約はなかった。そうずっと、答弁を申し上げてきておりますんで、密約はなかったということですんで、私としては、改めて調べるつもりはありません」

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内