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<違法捜査裁判>「任意捜査の範囲を逸脱」と都に賠償命令

7月22日20時15分配信 毎日新聞

 公務執行妨害罪などに問われ無罪が確定した横浜市の男性が、警視庁の違法な逮捕で精神的苦痛を被ったとして、東京都に約940万円の賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は22日、97万円の支払いを命じた。畠山稔裁判長は「2時間を超える職務質問をしており、任意捜査で許される範囲を逸脱している」と逮捕手続きを違法と判断した。

 判決によると、男性は06年3月、世田谷区の路上で3時間半にわたる職務質問を受け、逃走しようと車を発進させてドアミラーを警察官にぶつけたうえ、トランク内に大麻を持っていたとして、公務執行妨害と大麻取締法違反の疑いで現行犯逮捕された。しかし、東京地裁は同10月、「男性にぶつける故意はなく、公務執行妨害罪は成立しない。逮捕手続きが違法なため、見つかった大麻にも証拠能力はない」と無罪判決を言い渡し、2審で確定した。【伊藤一郎】

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最終更新:7月22日20時15分

毎日新聞

 

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