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【大相撲】

朝青龍 ようやく勝ち越し 日食みたいに消えずにホッ

2009年7月22日 紙面から

連敗を脱出し、観客の声援に応える朝青龍(星野大輔撮影)

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 鶴竜を送り倒して連敗ストップ。だが、朝青龍の心は梅雨の空と同じように、いまだ快晴とはいえないようだ。

 勝ち越しに王手をかけてから、2日間もおあずけをくった。「もうボロボロだよ。2連敗したあとの勝ち越しだからうれしい」。勝ち気な横綱とは思えない謙虚な言葉を並べた。

 右肩のけがも「気にしないようにしてるけどやっぱ気になる」。全勝を守った白鵬と琴欧洲のことも「強いね。落ちないね」とほめるしかなかった。

 支度部屋で思い出したように切り出したのが皆既日食の話題。「あした何だっけ? 太陽の何とかだろ? 皆既日食?」と質問攻め。

 ここからの例えが絶妙だった。「きょう負けてたら(日食みたいに)そのままいっちゃうかと思ったよ」。朝青龍が太陽で、3連敗していたら月である白鵬や琴欧洲の影に隠れて消えてしまうところだった、という意味だ。

 名古屋の空は大雨が降ったかと思えば、ときおり太陽が顔をのぞかせる梅雨独特の天気。「名古屋はダメだな、雨が多くて。きょうはちょっと晴れたけどな。ソーラー電気のパワーをもらいたいよ」と憂うつな気分なのだ。

 それでも、22日の日食を観測する気まんまんで、「サングラスもってこい!」。朝青龍の心がカラッと晴れる日は来るのだろうか。

  (岸本隆)

 

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