水洗トイレ流し睡眠妨害　看守２人を書類送検

　一晩に４０回以上水洗トイレの水を流し、刑事被告人の睡眠を妨害したとして、大阪拘置所（大阪市都島区）は１０日、特別公務員暴行陵虐容疑で、２９歳と２５歳の男性看守２人を大阪地検に書類送検するとともに、それぞれ減給１００分の２０（３カ月）と減給１００分の１０（１カ月）の懲戒処分にした。

　拘置所によると、２９歳の看守は昨年１１月２９日夕方から翌朝にかけ、３０代の男性刑事被告人を収容していた保護室前のトイレの水洗ボタンを意味もなく計３９回押して水を流し、被告人の睡眠を妨害。さらに、交代に来た２５歳の看守も「寝かせんでええから」と指示を受け、約３０分間に５回水を流したという。

　昨年１２月、被告人からの不服申し立てで問題が発覚。２９歳の看守は「保護室に収容されていたのに反省していない言動に腹が立った」と話しているという。

　拘置所は「職員がこのような事案を起こしたことは誠に遺憾」としている。