2009年7月22日 19時7分更新
岡山大学で、放射性物質が法律で認められていない場所に放置されていたことが明らかになった問題で、適切に管理されていない放射性物質が別の施設にもあることが大学の調査で、新たにわかりました。
放射性物質はガラス容器などで保管され、人体や環境への影響はないということです。
この問題は去年6月、岡山大学の倉敷市にある資源生物科学研究所で放射性物質が見つかり、大学が調査したところ、薬学部や医学部などでも法律で認められていない場所に放置されていることがわかったものです。
岡山大学では文部科学省へ報告したあと、去年7月から10月にかけて専門家によるチームを作り、学内のすべての施設を対象に管理状況の調査を行いました。
その結果、理学部や歯学部の倉庫や実験室の冷凍庫など、法律で認められていない場所で、放射性物質が新たに見つかったということです。
大学によりますとこの物質は、ガラス容器などで保管され、放射線量も少なく、人体や環境への影響はないということで、30年ほど前、当時の複数の教員が研究のために購入したあと、引き継ぎが行われず管理ができていなかったものとみられるということです。
岡山大学の千葉喬三学長は「チェックや管理の体制を強化し再発防止に取り組みたい」というコメントを出しました。