岡山放送局

2009年7月22日 19時7分更新

偽の日本画売ったとして再逮捕

偽物の日本画を井原市の男性に本物と偽って売りつけたとして逮捕・起訴された古物商の男ら2人が、ほかにも日本画家・東山魁夷の絵の偽物を4000万円あまりで売りつけていたとして警察は22日、2人を詐欺の疑いで再逮捕しました。
2人のうち1人は容疑を否認しているということです。
この事件はいずれも京都市に住む古物商の西尾生一容疑者(70)と印鑑販売業の山さき茂男容疑者(77)の2人が去年9月、井原市の会社役員の男性に対し、日本画家・加山又造の作品「月朧」の偽物を本物と偽って3000万円で販売したとして詐欺の疑いで逮捕・起訴されたものです。

警察のその後の調べで2人は、同じ男性に対し、去年9月ごろ、東山魁夷の作品「緑響く」の偽物を本物と偽っておよそ4300万円で販売していた疑いが強まったとして、22日、2人を詐欺の疑いで再逮捕しました。

警察によりますと山崎容疑者は、「まちがいありません。」と容疑を認めていますが、西尾容疑者は「男性には会っておらずだましていない」と容疑を否認しているということです。

警察によりますと、偽物の絵では画家が自分の絵に押す「落款」の位置が本物より中央よりに押されているほか、大きさも本物より小さいということです。

警察は2人から詳しく話を聞いて偽物の絵の入手先など全容を解明することにしています。