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「夏フェス」が薬物の温床に…主宰者あの手この手

会場内外で公然と使用

 「夏フェス」と呼ばれる野外コンサートが、各地で開催ラッシュを迎える。地域振興にひと役買うため、各地で歓迎されているが、最近は薬物乱用の温床となっているとの指摘も。そこでイベント主宰者たちは、あの手この手で麻薬撲滅に腐心している。

 昨年8月、静岡県内で開催された夏フェスに参加した都内の男性会社員(30)は、会場の内外で薬物が公然と使用されている光景を目撃した。

 「あちこちで大麻特有のにおいが漂っていました。中には会場の真ん中で堂々と吸いながら踊る男性もいた。送迎バスの中で白い粉が入ったパケ(小袋)をやり取りする一団もいました」

 夏フェスは、参加者が数百人から1万人を超えるものまで大小さまざまあるが、最近問題視されているのが、野外会場での薬物乱用だ。

 群馬県みなかみ村で昨年8月、ダンス音楽を一晩中流すパーティー「レイブ」に参加していた十数人が、大麻や合成麻薬「MDMA」などを使用したとして逮捕された。その後、このパーティーでは07年9月と昨年6月にも薬物の過剰摂取が原因と思われる死亡者がいたことが分かった。

 「独特の高揚感が得られる合成麻薬『MDMA』と大麻は、若者を中心に爆発的な広がりを見せている。これまでは山間部でゲリラ的に開催されるレイブでの使用者が多かったが、大規模な夏フェスにまで広がっている」と捜査関係者。

 昨年、国内最大規模の夏フェスとして知られる「フジロックフェスティバル(FRF)」でも、参加者から逮捕者が出て関係者に衝撃を与えた。

 「逮捕されたのは40歳の男。宿泊先ホテルで大麻使用が発覚しました。世界的にも平和でクリーンなロックフェスとして有名なのに、一部参加者のせいで汚されるのは許せない」。FRFの開催地、新潟県・苗場の苗場旅館組合、佐藤達志組合長(52)は憤る。

【公式HPにメッセージ「自分を見失う方お断り」】

 実際、FRFでは「自分のことは自分で」のコンセプトが浸透。参加者の意識が高いフェスとして国内外で有名。今年も「FRF09」が今月24日から3日間の日程で開催されるが、参加者に「気構えを再考させる」対策を打ち出している。

 公式HPのトップに≪該当する方はチケットを買わないでください≫として、≪座右の銘は「旅の恥はかきすて」と思っている方≫≪会場では法律は無効と考えている方≫≪“祭り”と聞くとつい自分を見失ってしまう方≫のメッセージをデカデカと掲載した。

 同フェスの運営を手がけるスマッシュ(東京・港区)の関係者は「マナー低下が近年顕著。出演者やスタッフ、来場者すべてがつくり上げるフェスという原点に立ち返るため、このメッセージを今年はあえて前面に押し出しました」と話す。

 最低限のマナーも守れない者、音楽を“音薬”と勘違いしているヤカラは、「お断り」なのだ。

ZAKZAK 2009/07/22

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