2009年07月14日(火)
長崎氏が離党届提出 自民 党紀委で扱い協議へ
衆院選で自民党山梨2区の公認から外れ、無所属出馬の意思を表明していた長崎幸太郎氏(比例南関東)が13日、党本部による公認調整などを不服とし、細田博之幹事長に離党届を提出した。党本部は今後、党紀委員会を開いて扱いを協議する。 提出後に記者会見した長崎氏は、2区で競合していた堀内光雄氏が昨年6月に公認候補に内定した経緯に触れ、「党本部は勝てる候補を選ぶとしていたが、決定について現在まで何の説明もない」と、党本部の対応を批判。古賀誠選対委員長が、無所属出馬の意向を表明しながら党内にとどまる長崎氏を文書で批判したことには「同志が抗議の文書を出し、党紀委員会の開催をお願いしたが何の返答もない」とし、「一部の党執行部は説明責任を軽んじている」と述べた。当選した場合の行動については「今の古い自民党に戻ることはない」としつつも「すべての選択肢は今の段階では否定しない」と明言を避けた。 長崎氏の離党届提出に関して、堀内氏は「都議選の自民党敗北を受けて離党届を出すのは極めて自分本位で無責任だ。党本部の決定に従うのが党員だ」と批判。民主党公認で2区に立候補予定の坂口岳洋氏は「自民党のコップの中の争い。長崎氏は自民党にいられないから離党するだけで、主義主張は自民党と変わらない」と話した。 自民党県連の前島茂松会長代行は「長崎氏は無所属出馬を明言していたので動揺はない」とし、今後の処遇については「党紀委員会で重い判断が下されるだろう」との見通しを示した。県連は同日、長崎氏支持の3県議に対し衆院選対応を尋ねる文書を郵送した。
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