2009年7月22日12時15分
欠けた太陽=22日午前10時35分
部分日食=22日午前10時29分
部分日食=22日午前10時9分
欠け始めた太陽=22日午前10時1分
日食前の太陽=22日午前9時22分
皆既日食で見えたダイヤモンドリング=22日午前10時46分、写真はいずれも鹿児島県のトカラ列島西方約400キロの東シナ海、高度約9千メートル、本社機から、樫山晃生撮影
皆既日食が終わり、現れたダイヤモンドリング=22日午前11時30分、東京・北硫黄島近海、川村直子撮影
輝くコロナに包まれた黒い太陽、つかの間の夜――。太陽が月に完全に隠される皆既日食が22日、国内の陸地の上空では46年ぶりに鹿児島県の奄美大島などで観測された。部分日食も各地で見られ、太陽と月が織りなす天体ショーが繰り広げられた。
写真特集で各地の表情を紹介皆既日食は太陽と月、地球が直線上に並び、地上から見ると太陽が月に隠される天文現象。太陽と月の見かけ上の大きさがほとんど同じために起こる。
奄美大島では午前11時前に皆既状態になり、天文ファンらを楽しませた。一方、皆既状態が6分半近く続く鹿児島県・トカラ列島の悪石島(あくせきじま)は雨模様。高額な観測ツアーで訪れた人たちからため息が漏れた。
東京など関東地方では午前11時ごろから、三日月のような形の太陽が雲間から顔をのぞかせたところもあった。
皆既日食は来夏にはチリのイースター島など南太平洋で起こる。国内では26年後の2035年9月に見られる。