宮若市宮田の宮田南小学校(大村昭彦校長)の3年生47人が15日、直方市出身の在日コリアン徐麻弥(ソマミ)さん(25)=福岡市=を招いた人権学習に取り組み、朝鮮半島の歴史や文化などを学んだ。
2年前に筑豊地区の教育研究会に参加したのが縁で、同市内の学校で講演活動を続ける徐さん。この日、黄色のチマ・チョゴリを着て登場した徐さんが「アニョハシムニカ」(こんにちは)と声を掛けると、事前に勉強していた児童も「アニョハシムニカ!」と返答。その後徐さんが、祖父母が朝鮮半島から渡ってきた経緯などを説明した。
正月にチマ・チョゴリを着て縄跳びを楽しむ北朝鮮の子どもたちの写真も示し、「日本では在日が外でチョゴリを着ることは難しい。でもそれは互いのことを知らないから。いろんな人が日本にいてもいいんだって思ってほしい」と訴えていた。
=2009/07/22付 西日本新聞朝刊=