終わったことは、全ていい経験
前回
「不合格発表もありがたい」
という記事を書きました。
誰しも、試験に不合格になろうと思って受験勉強をする人なんていません。
不合格は誰でも
「ショック」
であり、心が辛くなります。
そしてそういう時たいてい、人は過去のある時点の事を悔やみます。
「あの時ああしておけばよかった」
といつまでもクヨクヨ考えてしまうのです。
でも、これは考えても仕方がないことです。
私たちは今、この瞬間に生きています。
私たちに与えられているのは、ただ、
「今を精一杯生きる」
権利だけです。
未来のことは分からないですし、過去はもう絶対に変えられません。
だから、前向きに励むべきなのです。
道徳でもなく、退屈なモラルでも何でもありません。
ただ
「そうしないと損だ」
というだけのことです。
過去に思いをめぐらせて悔やむことはただの無駄時間です。
私たちは、日々
「人の心を明るく軽くしてあげて徳を積む」
ことで生かされています。
ですから私たちは日々、もっと人に親切にするだけでなく
「多くの人を助けられる立場にならせていただくべく励む」
必要があります。
それが公務員試験であり、資格試験です。
私たちは、早くそういう立場にならせていただくべく、もっと今を励むべきです。
昔のことを振り返っていても仕方ありません。
「それはそれで勉強になった」
「いい経験をさせていただきありがとうございます」
と頻繁に言いましょう。
とにかくご自身を勇気づけることです。
そして一歩でも二歩でも、
「この人がここにいてくれてよかった」
と思ってもらえる存在に近づかせていただきましょう。
辛くても、泣きたくても励むこと、これ自体が真の受験勉強の意味です。
確かに、人は永遠に未熟な存在です。
いくら頑張ってもミスはあります。
そして
「覆水盆に返らず」
と昔から言います。
それは、
「終わってしまったことは取り返しがつかない」
という意味で普通使われる諺です。
ただ私は、この諺には
「もっと積極的な前向きな意味が含まれている」
と思います。
それは
「失敗を冷静に総括して、後は前だけを見よ」
ということです。
決して感情的に過去を振り返ってはいけません。
全てを明るく受け止めるというのは、そういうことなのです。
人は、いくつもいくつも
「思い通りにならないこと」
「気が滅入ること」
を経験して成長していきます。
それまでに、何度も
「自らの非力さ」
を思い知らされるかもしれません。
でも、それこそがありがたい勉強なのです。
もちろん
「どうしても悔しいし悲しみが止まらない」
という方もあるでしょう。
でも、それと同居するのです。
その悔しさ・悲しみと楽しく同居できたとき、奇跡が起こります。
全てを淡々と受け止め、とにかく前に進みましょう。
じつは、それ自体がありがたい真の勉強なのでしょうね。