「魔王」 2度目の"対決"へ

※週刊少年サンデーで連載中の「魔王 JUVENILE REMIX」のサンデー8号掲載分のネタバレがあります。
単行本派の方はご注意ください。

「「巨乳大好き。」そう言わせようと思ったんだ―」

最近読み始めてる人には「なんだコイツ!?」と、1章ラストを知っている人にとっては「このセリフどこかで…?」と、そしてファンにとっては「この展開は燃える!!」と思わずにはいられなかったであろう(と私は勝手に思ってますw)、前回ラストのこの一言。
そうです。このセリフを発したのは潤也ではなく―



死んだはずの安藤のものでした。

さっき言ったばかりですけど、これは燃えますね!
「ツイてる」がダブルミーニングだったとは思いもよらず、ここでの安藤の「憑依」は全くの予想外でした。これは良い意味で超展開だったのではないでしょうか。
(自分の喋りたい事を相手に喋らせることができる安藤の超能力「腹話術」も上手く利用していますし。)
ただ、残念なのが「憑依」という形を取っているせいで安藤と潤也が会話することは叶わない、ということですね。イコール兄の残留思念的なものが残っていることを潤也は知らずに、安藤のように1人で"対決"に臨むわけで…うーん。潤也がちょっと可哀想です。
(ある意味「共闘」ではあるんですが)


安藤との、そして潤也との対面を果たした犬養はこれが再び自分に訪れた「試練」だということを確信し、
潤也は―



「俺がやるよ…」

「犬養…!! 対決だ。」


安藤の遺志を継ぎ「魔王」犬養と"対決"する覚悟を固めるのでした。

はい。というわけで、「潤也が2章の「魔王」なのかも?」という当初の予想はどうやら外れたみたいですね。
狂気たっぷりの潤也が物語の面白さを加速させていただけに「真っ当に戻ってしまったら勢いが落ちてしまうんじゃないか?」という心配も無くはないですが、「安藤の遺志を継いで"対決"する」という落とし所に持ってきたのは、(原作があるのでこうなるのは必然なのかもしれませんが、)不安定だった潤也が生まれ変わるにはベストだったんじゃないかと思います。
そして何よりも燃えます。主人公が覚悟をするシーンはいつ見てもいいですね。

ここで一段落ついて、ようやく2章の舞台が整ったって感じですかね。
以前誰かが言っていた「猫田市は戦場になる」というセリフは明らかに今後の展開を示しているので、その展開にどう持っていくか、潤也はどのような"対決"を望むのか、という辺りに注目して読んでいきたいです。


あと相変わらずの雀蜂が、やっぱり相変わらずブッ飛んでていい感じでした。



顔面騎乗て。
顔面騎乗を少年誌で見るのは珍しくなくなりましたが(と言っても、そんなシーンがあるのはジャンプの某ラブコメだけのような気がしますけどw)、それぞれのキャラクターが信念を持って戦う真面目なマンガで唐突にこんなことをされると噴かざるを得ませんw
どうもこの子が出てくると作品の色が変わってしまうような…
まぁ、私は好きですけどね。(できるなら潤也にポジションを変わってほしい)


今週の掲載順位の高さ(前から8番目!)は純粋に人気が出てきたからだと思いたいんですが、「巨乳大好き。」のセリフを今週のグラビアの人へのインタビューページの横に並べたかっただけなんじゃないかと邪推してしまいますw
(グラビアの人は巨乳じゃなかったけど)

今回取り上げた「魔王」の他にも、おむすびがトラウマになりそうな「月光条例」、お姉ちゃんが可愛すぎる「はじめてのあく」、急展開を迎えた「結界師」、シリアス成分が入ると西森作品はグッと面白くなる!というのを再認識させられた「お茶にごす」あたりが私の中で今アツいです。
これらの作品も近いうちに(早くても来週以降になりますが)取り上げたいなと思っております。


 
 
 

コメント

 最近思ったんですが、潤也は昔、安藤が犬に寄り添って安らかに死ぬ夢を見ましたよね。
 安藤のあの死は、潤也の能力が関係してたんでしょうか。

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