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【格闘技】

王者・棚橋 毒霧まみれ 防衛の喜びもつかの間

2009年7月21日 紙面から

 棚橋弘至(32)がノアの刺客を退け、IWGPヘビー級王座の初防衛に成功した。ノアの武闘派・杉浦貴(39)の挑戦を受けた棚橋は、ハイフライフロー(ダイビング・ボディープレス)2連発で逆転勝ち。しかし、試合後にハッスルを主戦場にするTAJIRI(38)が乱入し、毒霧を浴びせて逃走。新たな遺恨が生まれた。

 棚橋は災難だった。杉浦はキックとひじ打ちで相手をひるませ、頭から落とす投げ技で勝負をかける、体重104キロの戦闘マシン。その厳しい攻めに、棚橋は防戦一方で、なんとかスタミナ切れを突き、スープレックスからハイフライフローにつなげたが、「辛勝」という言葉しか見つからない試合だった。

 しかも、続きがあった。勝ってベルトを締め、リング上でファンにあいさつしようとした時、客席にいたTAJIRIが乱入、緑の毒霧を吹き掛けて大混乱に陥れた。棚橋は左目に痛みを訴えインタビューをキャンセルして宿舎に直行した。

 TAJIRIもそのまま姿を消したため、真意は不明だが、IWGP王座への挑戦、8月のG1クライマックス出場が狙いと思われる。今月26日に行われるハッスル・エイドへの棚橋引っ張り出しも画策していると思われるが、棚橋に代わって報道陣に対応した菅林直樹社長は「最高の試合を台なしにされて腹立たしい。うちの選手をハッスルに出すことは1000%ない」と断言。タイトル挑戦やG1出場も即認めることはないと説明した。 (大西洋和)

 

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