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星野SDが真弓虎に怒!なんで突っ込まん? (2/2ページ)

2009.7.21 05:02
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星野SDが真弓虎に怒!なんで突っ込まん?
五回、関本の中前打で二走・平野は三塁にストップした(撮影・安部光翁)【フォト】

 闘将の顔に戻った。観戦した星野SDが沈黙を破った。怒りを露わにした。

 「走塁に悩んでいるって。何で悩むんや。そんなん基本やろ!」

 毎回走者、それも先頭を出したのは6度。得点圏には7度も…。9安打を放ち、5四死球をもらいながら、11残塁でたった2得点。これでは浮上など、望めない。あまりの拙攻にもうだまっていられない。自ら勝ちを放棄するかのような積極性のなさ。闘魂を忘れた姿勢は、最も忌み嫌う。それが目の前で繰り広げられた。

 「テル(矢野)と平野、両方だけど。(矢野は)二死だから、(本塁へ)かえってこないといかんやろ。平野は(生還が)不可能な当たりじゃないし。それ(二走の生還)によって展開も変わってくる」

 特に厳しく言及したシーンは2つだった。まずは0−3の五回一死二塁。関本の中前打は右中間寄りのライナーで、二走は俊足の平野。まず1点と思われたが…何と三塁でストップ。続く金本の犠飛で得点したものの、果敢に前へチャレンジしないと勢いはつかない。

 その“負の流れ”が、続く六回にも出た。二死二塁で平野が中堅左へライナー性の中前打を放ったが、二走・矢野は三塁でストップ。五回に比べればタイミングは微妙だったが、二死でしかも外野は前進守備でもなかった。低迷する今だからこそ、突っ込んで欲しい。結局、無得点。その1点が響いた。

 星野、岡田両元監督ともに苦言を呈したこれらの拙攻シーン。真弓監督は「(本塁突入へ)アウトになるのに回せないし。(三塁コーチの)判断でホームで(タイミングが)もうひとつかな、と思って止めたんやから」と振り返ったが、星野SDらの意見はちがった。

 「ああいうのをキチッとしていかないと」

 アグレッシブに攻めなければ現状を打ち破ることは難しい。来季留任方針の真弓監督を全面サポートすべく、坂井オーナーから編成面など球団強化のバックアップを要請されている。これまでチームに対して、あえて厳しい言葉を避けてきたが、これからはムチを振るわしてもらう。それが猛虎再生につながる。

 借金も今季ワーストタイの「13」に逆戻り。これで3位・ヤクルトとも今季13試合を残し、12.5ゲーム差。21日も敗れれば巨人、中日に続き、自力逆転は不可能となる。でも、あきらめるな。果敢に本塁を狙え! 闘将が熱く真弓虎に求めた。(堀 啓介)




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