県教委は16日、酒気帯び運転で摘発されたとして、長野市北部中学校の坪井香陽(かよ)教諭(39)を懲戒免職処分にした。
酒を飲んだ翌朝、財布をなくしたことに気付き、遺失物届を出すため交番を車で訪ねた際、呼気からアルコールが検出された。同教諭は「二日酔いの認識はなかったが、大変申し訳ない」と話しているといい、県教委は「検出されたアルコール濃度は高く、自覚を欠いていた」としている。
県教委によると、坪井教諭は4月10日午後6時半ごろから約5時間、同市内の居酒屋で友人と飲酒し、焼酎の水割りを7〜8杯飲んだ。11日午前0時ごろ、近くの自宅に徒歩で帰宅。午前6時半ごろ起床し、7時半ごろに訪れた交番で警察官が酒のにおいに気付き、検査で呼気1リットル当たり0・3ミリグラムのアルコールが検出されたという。
県教委の処分では6月、酒気帯び運転を理由に懲戒免職となった松本教育事務所の男性職員の申し立てを受け、県人事委員会が飲酒後9時間経過していたことを考慮、停職6カ月に修正した。山口利幸教育長は16日、人事委の修正判断について「それをもって飲酒運転に対する原則的な判断を変えるつもりはない」と述べた。
県教委は同日、5月の高校総体中信大会で部活動の道具を運ぶため乗用車で中信地方の一般道を運転中、制限速度を30キロ超過し、摘発された中信の県立高校の男性常勤講師(31)を戒告処分とした。