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英軍のアフガン死者数184人 イラク戦争を超える

2009年7月11日14時37分

 【ロンドン=土佐茂生】英国防省は10日、アフガニスタン南部ヘルマンド州に駐留する英軍兵士計8人が相次ぐ爆弾攻撃で死亡したと発表した。反政府勢力タリバーンの攻撃とみられる。01年に始まったアフガニスタンでの対テロ戦争で英兵の死者数は計184人となり、03年からのイラク戦争の死者数179人を上回った。

 国防省などによると、9日に2人、10日に6人の英兵が死亡。ブラウン首相は10日、G8サミットが開かれているイタリア中部ラクイラで会見し、「とても厳しい夏だ。国際社会は最後までやり通すことが極めて重要だ」と語った。

 一方、野党・自由民主党のクレッグ党首は「政府の決意、戦略、作戦が正しいのか疑問に思う」と述べ、政府のアフガン戦略を批判した。

 英メディアによると、今月のわずか10日間で英兵の死者数は15人にのぼり、これまで最悪だった06年9月の19人を追い抜くペースだ。約8300人を派遣する英軍は米軍とともにイスラム原理主義勢力タリバーンの掃討作戦を大規模に実施し、激しい戦闘が起きている。

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