公開練習を行う高山樹里=長野市ボブスレー・リュージュパーク
ソフトボール元日本代表のエース、高山樹里(32)=豊田自動織機=が19日、長野市内でのボブスレー代表候補第1回国内合宿を公開。ソリを押すスタート練習のタイム計測で、ベスト記録が8人中6番目に終わり「過酷なスポーツ。ストイックでハード」と、初合宿の感想を漏らした。
所属チームの背番号18入りTシャツに短パン、両手にバッティンググローブを装着。力強くソリを押した女大魔神は「両足で踏み切るのが難しい。ピッチングは片足だから」と、“本業”にない動作に戸惑った。
もっとも、石井監督は「ポテンシャルはある。初速を作るのに光るものがある」と評価した。五輪のコースはスタート直後が急こう配となるため、初速がコース克服のカギとなる。
“広告塔”にも名乗りを上げた。ボブスレーでは、高額なソリや遠征費など1500万円の予算不足となっている。高山は「1人100万円ずつ出しませんか?」と、冗談めかして報道陣に要求。「メディア露出?少しでも力になれれば」と窮地も救う。