民事再生手続き中の老舗百貨店「丸井今井」(札幌市)の旭川店が20日、閉店した。百貨店のブランド力を武器に、長年にわたり旭川市の中心地で消費をけん引してきたが、約112年の歴史に幕を下ろした。
旭川店は1897年に開店。絶頂期の1996年は年商約155億円に上った。しかしその後は郊外への大型商業施設の進出などの影響を受け、下降の一途をたどり、昨年は約85億円にまで低迷していた。
20日は開店前から約1400人が並び、店内は多くの買い物客で混雑した。畑中幸一社長は「今までご支援いただいたお客さまに、お礼申し上げたい」と話した。