二回、相手守備の暴投で9-4と突き放し、沸き上がる灘ベンチ
「高校野球・兵庫大会2回戦、灘11-10市伊丹」(18日)
進学校として国内トップクラスの実績を持つ灘が乱打戦を制し、53年ぶりの夏2勝を挙げた。
両チーム合わせて22安打21得点、9失策も重なった乱打戦。七回に4失点し、1点差に追い上げられたエース・安土佳大投手は「最後の大会なので投げたかった」と続投を直訴。悔いを残すわけにはいかなかった。
例年3年生は受験勉強のために部を辞めていくが、今年は異例ともいえる4人が残留した。全員が難関国立大や医学部への進学を希望。野球と勉強の両立に追われながら、この夏にかけてきた。
大川拓也内野手は「野球がリフレッシュになるので、勉強は大丈夫」と胸を張る。北浦監督も「部を辞めて後悔する子はいるけど、続けて後悔する子はいません」とキッパリ。文武両道を地でいく秀才軍団が、次は58年ぶりとなる3勝目へ、さらなる旋風を巻き起こす。