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小説版 時空警察ハイペリオン
「ウッドストック」のカウンターに秋葉えみりさんの姿は無く、内装はあまり変わらないけど、店長は別の人(この時代の、本来の店の経営者…なんだろうな)に変わっている。
煎れてくれたオリジナルブレンドの味はやっぱりえみりさんの味と違っていた。「始めの」えみりさんの味は2代目のえみりさんにも出せなかった。
あたし達のサポートドロイドだった秋葉えみりさんはある事件の最中、さりあを庇って時間犯罪者の凶弾に倒れ、破壊された。すぐに(あたしたちにとって)2代目のえみりさんが配置されて来たが、あたし達と過ごした2か月間のメモリは無かった。
あたし達の知ってるえみりさんは、あの時に「死んだ」んだ。 さりあもるり香も、たぶんあたしと同じ気持ちでその事は話題に出さない。
一通り思い出話に花が咲くと、話題はやっぱりアイツの事に及ぶ。そして話題をふってきたのはやっぱりるり香だ。
「ひかりさん、その後、どうなんですか?二人でこの時代に赴任してるんですよね?もう3ヶ月でしょ?どこまで行ってるのかなぁ?」
そして、さりあも興味深々で話題に加わる。そして単刀直入の直接攻撃をして来る。
「ねえひかり、もう…した?」
「……て、何をー!?」
いつの時代も女の子はこーいう話が好きだ。かくいうあたくしも、他人事なら喜んで話題に参加している。それにしてもいきなりこの子はーーーーっ!
「ひかりさん、何を赤くなってるんですかぁ?」
「ねえ!もう、ちゅうしたの?」
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用語集
「え?」
ちゅうって…。ええ。るり香が期待してる事どころか、ちゅうもしてませんよ!…が、
「ご想像にお任せするわ」
なんて言っておく。そしてすかさずさりあに反撃!
「あんたこそアラマツくんとはどうなのよ?もう会って来たの?」
さりあにも「彼氏」らしき存在はいた、筈だ。確かさりあと同級生のこの時代の男の子…。
「新末くんはただの友達だよ!ひかりだって知ってるでしょ?」
…アラマツが聞いたら泣くだろうな…哀れなヤツ…。
「カレは今日、来られないんですよね」
カレとはもちろんアラマツの事ではない。アイツの事だ。
さりあとるり香はアイツの「衝撃の告白」を当人であるあたし以外に聞いた証人だ。
あれから一応あたしとアイツは「つき合っている」事になっている。
アイツ…、今日もどこで何をしてるのか解らないアイツ……。
アイツの話をする前に、もう少し自分の事、話しとくね。
改めて…あたしの名前は三ツ星ひかり。2191年11月20日生まれ。血液型B型。性別は…一応女。職業は時空警察官、または時空刑事。正式にはT・E・T国際時間空間保護警察刑事局捜査官っていうんだけど。 |
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