岡山放送局

2009年7月20日 19時13分更新

美作の突風で現地調査


2人のけが人が出た岡山県美作市の突風では、およそ4点5キロの範囲で70棟を超える住宅に被害が出ていることがわかりました。現地を調査した岡山地方気象台は竜巻かダウンバーストが発生した可能性が高いと見て原因を解明していくことにしています。

岡山県美作市の安蘇地区や下山地区の住宅地では昨夜7時過ぎに突風が吹いて、多く住宅が被害を受け、割れた窓ガラスなどで88歳と78歳の女性2人がけがをしました。

美作市の調べによりますと被害はおよそ4点5キロに渡る帯状の範囲に及んでいることがわかり、住宅2棟が全壊、71棟で屋根が飛ばされたり窓ガラスが割れるなどしていました。
このほか軽乗用車一台が100メートル近く離れた田んぼに吹き飛ばされているのが見つかったということです。

被害を受けて岡山地方気象台では職員4人が20日現地に入り、被害が最も大きかった安蘇地区を中心に住民から話を聞いたほか、建物の損傷の状況について調査しました。

調査を行った岡山地方気象台・防災業務課の大橋和司課長は「予想していたより広範囲にわたって大きな被害が出ているので、瞬間的にとても強い風が広い範囲で吹いたのは間違いない」と話していました。

気象台は竜巻かダウンバーストが発生した可能性が高いとみていて、20日の調査結果をもとに原因の解明を進めることにしています。