最近、自宅でテレビをつけたまま、だらだらと過ごすことがなくなりました。今のテレビがつまらないと感じるからです▼視聴率がどれほど大切なのものなのかは知りませんが、CM前の“煽(あお)り”や、内輪受けしかしない話を延々流しているのを見ると、怒りを通り越して哀れみさえ覚えます。また、2時間ドラマの終盤のように説明が多いと、感情移入できないので見る気が起きません▼中には良質な作品があることも理解しています。ただ、芸人が次々と登場し、こちらは全く笑っていないのに、ブラウン管の中だけでむなしく爆笑が起きているような番組だけは、絶対見ないと心に誓っています。【小川信】
毎日新聞 2009年7月19日 地方版