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自分好みのゲームなどを制作するツール「らのべえ」（１万２９０円）が３日、発売された。大ヒットしたＰＣゲーム「ひぐらしのなく頃に」のような自主制作ゲームがプログラムの知識なしに作れてしまうという“夢のツール”、その可能性は……。【河村成浩】
【写真特集】プログラム不要で本格恋愛ゲームも 「らのべえ」の他の画面
「らのべえ」は、ＣＧ制作ツール「シェード」シリーズを展開するイーフロンティア（東京都新宿区）が開発した。キャラクターのメッセージのテキストを登録し、キャラや背景のレイアウトを設定し、それぞれのシーンやコマンド、音楽、音声などを分かりやすいインターフェースで決めていくだけでアドベンチャーゲームが簡単にできてしまうというツールだ。
企画が持ち上がったのは０８年春ごろ。発案したイーフロンティアの森山慎太郎さんは、インターネットで動画などの投稿が盛んな一方で、映像の制作には一定のスキルが必要で、初心者が気軽に制作できないことに気づいた。既に「アドベンチャーゲームを作る」ソフトは、無料でも配布されているが、プログラムの知識が必要で、時間もかかる。森山さんは「もっと楽に作れるソフトがあればと思った」と話す。１枚の背景に文章を流し込むような手軽な作品であれば１０分で仕上げられるという。
また、「根気があれば、商用ゲームばりの大作も作り上げられる」という。キャラクターや背景を動かしたり、効果音を付け、選択肢を設定できる。ヒロインたちの「好感度」をパラメーターにして、ゲームに反映させれば恋愛ゲームの出来上がりだ。
さらに「萌えボイスシステム」という人工音声制作機能を搭載。専用のデータベースに、一つの文字に数百のイントネーションが登録されており、作ったテキストに合わせて調整すれば、なめらかな発音にできる。さらに「お兄ちゃん」「おはよう」など特定の十数種類のせりふは、甘えた声、すねた声などさまざまなバリエーションがあらかじめ個別に収録されており、フルボイスの本格アドベンチャーも制作できる。
森山さんも「作ってるときは熱中してしまう」といい、２〜３時間かけて「らのべえ」のプロモーションムービーを作ったときは、「すべてを忘れます。マウスで直感的に動かせて作れるのがいいのか、触って試すだけでも面白い」と話す。教科書代わりに、２０分〜１時間でプレーできる３種類のゲームソフトも入っている。
作ったゲームは配信可能で、「らのべえ」がなくても見られる。動画変換機能もあり、動画サイトへの投稿もできる。外部のＣＧも取り込めるため、好きな作品のパロディーを作ったり、携帯電話で撮った写真データに、ブログ感覚で短い文章を流し込んで、公開するといったことも可能だ。
森山さんは「遊びだけではなく、売上高などのグラフ（画像データ）を組み合わせれば、仕事にも活用できます。使い方次第でインパクト抜群のプレゼンテーションをすることもできますよ」と話す。
３〜５日、東京・秋葉原のアソビットシティ１階店頭で即売会が実施される。同人誌即売会「コミックマーケット」などで、新たな自主制作ツールとして注目を浴びそうだ。
らのべえ（ウィンドウズＸＰ、ビスタ） １人用 イーフロンティア ７月３日発売 １万２９０円（素材なしのベーシック版 ７１４０円）
とのこと。
というわけで簡単に自主制作ゲームが作れるのは面白そうですね♪
興味をもった方は購入してみてはいかがでしょうか？
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