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千葉・殺人 不明次女の元交際相手に連れ去り容疑逮捕状(1/2ページ)

2009年7月19日21時30分

 18日午前9時20分ごろ、千葉市花見川区の花見川団地の2階踊り場で、3階に住む洋服店員豊田愛子さん(61)が血を流して倒れているのを住民が見つけた。刃物で首を切られており、間もなく死亡が確認された。事件直後、男が豊田さんの次女(22)を車で連れ去る様子を複数の住民が目撃しており、県警は同夜、逮捕監禁容疑で男の逮捕状を取って行方を追っている。

 調べでは、豊田さんは、踊り場付近であおむけに倒れていた。言い争う声や、女性の叫び声を団地の住民が聞いている。殺害に使われたとみられる血のついた刃物が19日、団地近くの林で見つかった。

 千葉北署などによると、逮捕状が出たのは、次女の元交際相手で住所不定、無職の男(28)。県警は、連れ去りとともに、豊田さん殺害にも関与しているとみている。

 県警が、男の所有する銀色の乗用車の行方を追っていたところ、18日午後、群馬県の東北自動車道館林IC付近に設置してある監視システムで、車の通過が確認された。

 男は次女と1月ごろ、ネットの出会い系サイトで知り合い、交際を始めたが、6月ごろに別れたという。しかし、その後も次女の携帯電話に頻繁にメールを送るなどつきまとっていたらしい。

 また、今月4日には、次女が自宅を訪ねてきた男に車で連れ去られていたことも分かった。次女は10日になって愛知県豊田市内のコンビニエンスストアに助けを求め、愛知県警豊田署に保護された。

 次女は翌11日に千葉北署を訪れ、「男につきまとわれている」とストーカー行為について相談。男はその後も、次女の所在を確認するために、千葉県警や愛知県警の警察官をかたって自宅に電話をかけるなどつきまとい行為をやめなかったという。同署は、次女に被害届を出すようアドバイスをし、さらに「全地球測位システム(GPS)機能がついた緊急通報装置を渡して団地内を巡回するなど警戒を強めていた」としている。通報装置と次女の携帯電話は、自宅に残されており、今も連絡がとれていないという。

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