| タイトル | : Re^2: 子供の障害がわかってから下の子作った人 | | 記事No | : 8510 [関連記事] |
| 投稿日 | : 2009/07/19(Sun) 07:15 |
| 投稿者 | : 匿名ですけど。 |
> > 面倒を見る事よりも遺伝の可能性はかなり重要な問題です。 > > それに付随して起こる結婚、恋愛の問題も。 > > 健常な兄弟が苦しむのはこちらの方だと思います。 > > > ↑に同感です。 > ダウン症の兄弟がいる場合や、事故などで後天的に障害者となった兄弟がいる場合とでは、 > 遺伝のリスクについて考えることが決定的に違うと思います。 > > 遺伝の話になると必ず、 > 「ガンや糖尿病なども、同じように遺伝の要素がある」 > とおっしゃる方がありますが、 > そういう遺伝のリスクとも根本的なものが違うと思います。
横レス、失礼いたします。少し、スレ主さんの話題から外れますが、遺伝の問題が出たので…。
遺伝の話は、よく出ますが、自閉症の100%遺伝が原因によるもの、と特定されてからこの問題を出した方がいいのではないでしょうか?もちろん、自閉症に遺伝の素因があることは否定しません。 でも、リスク、リスクというと、その可能性がいかにも高く聞こえてしまうので、誤解を与えるなあと思って。
遺伝によらなくても、ダウン症のように高齢出産などが原因と思われるような素因もある、と聞いた事があります。 リスクを恐れていたら、どんな妊娠・出産だってできません。 最近では、環境が素因の障害だってありますから。 様々な原因で、自閉症は生まれてきます。 その皆さんがおっしゃる「リスク」を数字にすると、100分の3〜5、すなわち3%〜5%の高確率で自閉症は出現します。 ということは、1学年に3人〜5人は軽度であれ自閉症児である、という数字です。 これは、高機能PDDの数値ですが。高機能PDDは、そのほとんどの方が健常者と変わらなく生活していく、あるいは、本人も自分が高機能PDDであることに気づかない例すらあります。 ただ、高機能PDDの方を、「兄弟姉妹が生涯面倒をみる」必要はないですよね?自分で生きていく力は持っていると思いますから。 だから、高機能PDDを指す確率を「リスク」と呼ぶのは、やめたいと思います。 こちらの掲示板にも、よく「当事者です」と名乗って書き込みをする方がいらっしゃいますが、「私が自閉症当事者です」とおっしゃっている方はみなこの高機能PDDです。 中には結婚して出産なさっている方も大勢います。ですから、そういった方に対して、「リスク」という言葉を使うのは大変失礼です。
とすると、生涯、兄弟姉妹がお世話をしなくてはならない?とスレ主さんが恐れている、カナータイプを話題にします。 その出現率は、高機能PDDの10分の1以下、つまり1000人に1人いるかいないかだと思います。とある統計によると、カナータイプの出現率は、10000人に3〜4人、つまり0.03%という低確率です。 遺伝性のないと言われるダウン症の出現率の方が高い、ともいえます(ダウン症の出現率は1000分の1以上、と言われています。つまり1000人に2人程度)。 100人中数人いると言われる高機能PDDの親から自閉症が遺伝して、カナータイプの子供が生まれるのであれば、もっとカナータイプは高確率で出現するはずですが、現実は違っていますので。片親が高機能PDDの場合、生まれる子供のほとんどが健常児である、あるいは同じく高機能PDDである、とこの数値は物語っていると思います。 先にも言ったように、「高機能PDDである」子供を兄弟姉妹が生涯その責任を負う必要はない、と考えますのでこれも今回の話題からは除外します。
そして、カナータイプの出現率である0.03%、その低確率を恐れて、遺伝を云々言うより、交通事故でわが子が障害を背負う確率の方が高い、かもしれませんし、ダウン症や他の重度の障害を併発して生まれてくる可能性もあるかもしれない、ということになります。
兄弟姉妹が面倒を見なくてはいけないほどの重度の自閉症の遺伝を恐れて話題にするのは、ある意味、ナンセンス、と言いたいです。そのような方は、もっと高確率で生まれてくるダウン症やその他の障害をも恐れているはずですから、どんなに条件の整った健常者と結婚しても、あらゆる意味でリスクを伴う妊娠・出産は避けたほうがいいでしょう。 100%健常児が生まれてくる、なんていう保障はどこにもありません。
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