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【生きもの異変 温暖化の足音】(1)温暖化がもたらす生物界の異変 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:天気・季節の話題
地球の気候システムが変調をきたしている。この100年間で世界平均気温が0・74度、高くなった。人間でも体温が1度上がれば寝込んでしまう。今の地球は、生命の惑星が病んで発熱している状態にもたとえられるのだ。温暖化の影響は、真っ先に自衛手段を持たない動物や植物の暮らしに現れる。気温上昇に追われ、あるいはその波に乗って分布域が変化する。南北に長い日本列島の海山で、草虫木魚や鳥獣の世界に異変が起きている。すべてが気候変動に起因すると断定はできないが、可能性はきわめて高い。生物は、忍び寄る温暖化を感度良くとらえるセンサーだ。シリーズで温暖化がもたらす生物界の異変をさぐる。
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昆虫ではチョウの北進が目立つ。ナガサキアゲハをはじめ、ツマグロヒョウモンなど10種ほどで分布に変化が起きている。いずれも南方系の仲間である。
黒くて美しい大型のナガサキアゲハは研究が進み、温暖化によって分布域の北方拡大が起きたことが明らかになっている。九州北部付近から北上を始め、約60年後の2000年ごろには首都圏に到達しているのだ。
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