2009年02月12日
「特異的なこと」とは
私は地域を活性化させるキーワードは「特異的なこと」をすることだと思っています。これは、私が行ってきた経営者への助言や地域作り活動の経験を通して一番感じていることです。
私の言う「特異的なこと」とは、「他にないこと、そして、真似ができないこと」です。ただ1店を繁盛させるのなら、他の真似をしても成功させることはできます。しかし、1つの街、特に観光の街を活性化させるには、絶対に「他にない」ことを追及する必要があります。そうでなければ、「倉敷に行く」強い動機付けができないからです。
例えば、大型ショッピングセンターなどはその利便性の高さから周辺地域から多くの来客があり、繁盛します。しかし、それはそのお店に行くのが目的であって、そのお店以外には影響しません。
これが、「倉敷にしかない」ものであれば、来客する人たちはそれがしたければ倉敷に来る他はないですし、倉敷に興味を持ってもらいやすくなり、街全体の活性化につながるのです。
しかし、他にないものを始めたとしても、真似ができるもであるとしたら、それが有効であればあるほど、真似た店舗ができ、その時点で特異的なものでは無くなってしまいます。
アウトレットモールも先駆けのころは特異性がありましたが、今となっては全国各地にでき、近場では兵庫にも広島にも愛媛にもできています。また、特別変わったり、高級なブランドを誘致できたとしても、それが好評であれば他のアウトレットモールも同じ事をするでしょうから、もっても2,3年後にはどこにでもあるアウトレットモールになってしまっているでしょう。
真似されるものをする場合は、相手に真似をされたときには自分たちはさらに上を行っている必要があります。そのため、その運営体制が「特異的なもの」である必要があります。
アウトレットモールでこれをしようとすれば、三井やチェルシーなどの他に店舗を持つディベロッパーでは逆に他の店舗でも率先して真似るでしょうから不可能ですし、そもそも全部を運営会社に任せる運営方式ではこの対応は不可能です。
できるとしたら、地元が参画できる運営方式であり、現時点で考えられるのは商店街のアウトレットモール化だけではないでしょうか。
さて、、、「他にないこと、そして、真似ができないこと」というと、とても難しいことに思えるかも知れません。
しかし、考えてみてください。倉敷という街の歴史、これは倉敷にしかないものです。真似もできません。また、倉敷の地場産業や倉敷に住んでいる人々も倉敷にしか無いものです。そういった今ある倉敷にしかないものを活かして集客を図ることが街の活性化には必要なのです。
チボリ公園も、国内では倉敷にしかありません。今後も国内にはできることは無いと思います。また、テーマパークとしても、アトラクションに凝ったところは多くありますが、人の温かさがある公園としては、他に類を見ないものだったと思います。
チボリ公園は確実に「特異的なもの」であり、そのために倉敷に来ていた観光客が多数いるのです。また、遠方から来ていた来園者のなかには、美観地区やその他の観光地にも足を運んだ人も多いでしょう。そのためにタクシーを利用したり、宿泊したりもしていたのです。ショッピングセンターやアウトレットモールではそうはいきません。
街を活かす、活性化するというのは、一部の人だけが利益を上げる事ではないはずです。国に提出する中心市街地活性化計画の本丸部分を、県外の業者に丸投げするようでは、地域の活性化など図れるはずがありません。
多くの人が関わり、多くの人にお金が廻る、自分たちの街のことは自分たちで責任を持って運営をしていくことが重要だと思います。
私の言う「特異的なこと」とは、「他にないこと、そして、真似ができないこと」です。ただ1店を繁盛させるのなら、他の真似をしても成功させることはできます。しかし、1つの街、特に観光の街を活性化させるには、絶対に「他にない」ことを追及する必要があります。そうでなければ、「倉敷に行く」強い動機付けができないからです。
例えば、大型ショッピングセンターなどはその利便性の高さから周辺地域から多くの来客があり、繁盛します。しかし、それはそのお店に行くのが目的であって、そのお店以外には影響しません。
これが、「倉敷にしかない」ものであれば、来客する人たちはそれがしたければ倉敷に来る他はないですし、倉敷に興味を持ってもらいやすくなり、街全体の活性化につながるのです。
しかし、他にないものを始めたとしても、真似ができるもであるとしたら、それが有効であればあるほど、真似た店舗ができ、その時点で特異的なものでは無くなってしまいます。
アウトレットモールも先駆けのころは特異性がありましたが、今となっては全国各地にでき、近場では兵庫にも広島にも愛媛にもできています。また、特別変わったり、高級なブランドを誘致できたとしても、それが好評であれば他のアウトレットモールも同じ事をするでしょうから、もっても2,3年後にはどこにでもあるアウトレットモールになってしまっているでしょう。
真似されるものをする場合は、相手に真似をされたときには自分たちはさらに上を行っている必要があります。そのため、その運営体制が「特異的なもの」である必要があります。
アウトレットモールでこれをしようとすれば、三井やチェルシーなどの他に店舗を持つディベロッパーでは逆に他の店舗でも率先して真似るでしょうから不可能ですし、そもそも全部を運営会社に任せる運営方式ではこの対応は不可能です。
できるとしたら、地元が参画できる運営方式であり、現時点で考えられるのは商店街のアウトレットモール化だけではないでしょうか。
さて、、、「他にないこと、そして、真似ができないこと」というと、とても難しいことに思えるかも知れません。
しかし、考えてみてください。倉敷という街の歴史、これは倉敷にしかないものです。真似もできません。また、倉敷の地場産業や倉敷に住んでいる人々も倉敷にしか無いものです。そういった今ある倉敷にしかないものを活かして集客を図ることが街の活性化には必要なのです。
チボリ公園も、国内では倉敷にしかありません。今後も国内にはできることは無いと思います。また、テーマパークとしても、アトラクションに凝ったところは多くありますが、人の温かさがある公園としては、他に類を見ないものだったと思います。
チボリ公園は確実に「特異的なもの」であり、そのために倉敷に来ていた観光客が多数いるのです。また、遠方から来ていた来園者のなかには、美観地区やその他の観光地にも足を運んだ人も多いでしょう。そのためにタクシーを利用したり、宿泊したりもしていたのです。ショッピングセンターやアウトレットモールではそうはいきません。
街を活かす、活性化するというのは、一部の人だけが利益を上げる事ではないはずです。国に提出する中心市街地活性化計画の本丸部分を、県外の業者に丸投げするようでは、地域の活性化など図れるはずがありません。
多くの人が関わり、多くの人にお金が廻る、自分たちの街のことは自分たちで責任を持って運営をしていくことが重要だと思います。