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執行部と官邸スタッフの力不足 麻生政権弱体化の一因 (2/2ページ)
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結局、執行部が手をこまぬいている間に、両院総会開催要求の署名が130人を突破。あわてた執行部は両院総会に代えて、議決権のない両院懇談会を開く妥協案を17日に決め、なんとか乗り切ったものの、細田氏や河村氏がもっと早く動き、懇談会開催で軟着陸させていれば、混乱はここまで拡大しなかった。
都議選投開票日当日の細田氏の行動も党内をがっかりさせた。この夜、各党幹事長クラスが党本部に陣取ってテレビ出演する中、細田氏は石原伸晃幹事長代理(都連会長)に任せて早々に帰宅したのだ。このため、16日の自民党都議団の議員総会では落選候補から「地方議員を大事にしていない」と叱責(しつせき)が飛んだ。
マニフェスト(政権公約)づくりでも執行部の影は薄い。本来中心になるべき保利氏ではなく、園田博之政調会長代理らが主導権を握っているのが実情だ。
中川氏は18日の日本テレビ系の番組で、「党のマニフェストで足りないとしたら、補足する努力をすることはあり得る」と表明するなど、党内では独自のマニフェストづくりの動きが活発化している。これでは、衆院選に向けて自民党は政策的に分裂しているとみられてしまう。
これに対して、河村氏は同日のTBS番組で、「完全に党を分けなければいけない」と述べ、別の政権公約を掲げるのなら離党せよと牽制(けんせい)した。だが、そんな脅しで、党内の混乱はおさまりそうにない状況だ。
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